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『竜舌蘭』
ラファエル 松本武三 神父
 暦の上では秋なのにこの暑さ。皆さん、体調如何ですか。9月はマリアさんの誕生月、敬老の月です。 お祝いに竜舌蘭のスケッチ贈ります。この夏、西宮の浜に、そして、甲子園に竜舌蘭が咲いていました。
 花咲く竜舌蘭に出会ったのはこれで4回目。最初は8年前に出雲で、2回目は淡路島、そして今回です。 ユニークな竜舌蘭の生きざまに惹かれるからかな。数十年の生涯のほとんど、大きなアロエのような葉っぱだけなのに、 終わりの年、急に幹が伸びはじめ、7〜8メーターにも。そして、黄色の花を咲かせ生涯を終える。
 終わりが一番華やか。人の生涯も、竜舌蘭のように、年を重ねるほど、豊かに生きることが出来れば。 そして、臨終の年を喜び、主に委ねる平安をと願う思いがあるからなのかな。
 竜舌蘭を見る度に、『主よ、今こそ僕をやすらかに去らせてくださいます。 わたしはこの目で、あなたの救いを見たからです』と、幼子イエスを見つけ、喜び、感謝し、祝福した老シメオンのことが心に浮かんできます。 それで教会は、夜寝る前の祈りに、シメオンに倣えるように、毎日、シメオンの賛歌をささげるのです。
 8歳の子どもが自殺するといった悲しい時代に生きる私たち。食べ物は溢れているけれど、愛の食べ物に飢えている私たちです。 9月はマリアさんの誕生月。 マリアさんに倣って、イエスさまを愛する祈りが育つように、これからもミサに集い、愛のパン、イエスさまを迎える祈りをささげましょう。