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『モーツアルトのアヴェ・ヴェルム・コルプス』
ラファエル 松本武三 神父
 随分前のことですが、NHK−FMの特集番組で、モーツアルトの音楽が朝から夜遅くまで放送され、 一番リクエストが多かった曲は、有名な「アイネクライネナハトムジーク」。2位は、「アヴェヴェルムコルプス」。
 私たちの命、ご聖体を賛美する4分足らずの澄みきった美しい小品、「アヴェヴェルムコルプス」は、 モーツアルトが1791年、35歳の若さで亡くなる数ヶ月前につくられた作品なのです。

 モーツアルトは、妻、コンスタンツエとの間に、5人の子どもに恵まれましたが、次男のカール・トマス だけが育ち、他の4人の子は、生後まもなく亡くなりました。
 この曲が作られた頃、妻は6人目の子を身ごもっていて、産み月を迎える頃になっていました。 妻コンスタンツエは、体調が思わしくなく、出産への不安もあり、温泉地のバーデンへ保養に出かけたのです。

 モーツアルト自身は、この頃、有名なオペラ「魔笛」を含む2つのオペラの注文を受けていて、その合間 に、生活のため、舞曲や行進曲の小品を次々と作曲し、絶筆となる「レクイエム」の注文も舞込むといった超多忙な日々でした。

 そうした中、「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は、親切に妻の世話をしてくれている友人への感謝の気持ちで作曲し、 ささげた曲なのです。子どもは無事生まれたのですが、モーツアルト自身の体はぼろぼろ。 6月に「アヴェヴェルムコルプス」が作曲され、子どもが誕生したというのに、その年の暮れの12月5日に、 「レクイエム」作曲半ばで、亡くなったのです。

 モーツアルトの洗礼名は、ギリシャ語の「テオフィロス」、ラテン語で「アマデウス」。アマデウスとは 「神に愛されし者」。まさに、モーツアルトは、人々に愛されてやまない音楽家なのですね。

 皆さん、新緑の5月は、聖母月。ミサの前に、ロザリオの祈りを捧げていますが、イエスさま大好き、マリアさま大好き、ヨゼフさま大好きと言った、愛の信仰が育つように、共に祈りましょう。