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『聖母月・母の日』
ラファエル 松本武三 神父
5月は聖母月。そして11日は母の日。命を産み、育て、守り導いてくれた偉大な私たちひとり一人の母のために、「ありがとう」を贈りましょう。
 人類の祖先エバ。エバとは「命」。マリアとは「愛」。人類の祖先エバは、蛇の誘いに負け、罪の死を招き、弟アベルを殺したカインを産み、 マリアは、その罪をきよめ、死から命へ、人類をまた楽園に呼び戻し、救いの家族をもたらしてくれた救い主イエスを産んだ命の母。
 エバは、「あれほど言っておいたのに実を食べたのか。何ということをしたのか」と言う神の風の声を聞いた時、 エバは、「蛇がだましたので、食べてしまいました」と蛇のせいにして、言いわけしたのに対し、 マリアは、弟子たちが、我が子イエスを裏切り、逃げてしまったにも関らず、そんな弱い弟子たちに深い愛情を持って、 忍耐強く受けとめ、ともに祈られた方、そして、血縁の家族ではなく、霊の新たな信仰の家族誕生へと導かれた方です。
 それに今年の暦、母の日は、聖霊降臨のお祝いです。聖霊降臨って何のことと思われるかも知れませんね。一言で言うと、「命の息をいただき、再び生きる者となった」と言うことです。
 かつて、自分の落ち度を、人のせいにして、言い逃れようとしたエバと違って、マリアは、子供の落ち度は、私のせいとばかりに、罪の闇を愛のマントで覆い、心をひとつにして、 ともに祈り、神の癒しの息、聖霊を信じて、じっと、待たれたのです。
 皆さん、「ごめんなさい」という心を失うと、心の部屋は汚れてきます。マリアは、「はい」という心で汚れを追い払う救いの風を呼んでくださいました。