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『世界遺産・屋久島の縄文杉』
ラファエル 松本武三 神父
 「何処にしまったかな」押入れ開けての探し物
 足もとに何か落ちた 一枚の写真 懐かしくしばらく見入った
 まるで別人の若さ まるで百獣の王ライオンの顔のような樹
 三十数年前に出会った屋久島の有名な縄文杉
 「樹齢七千年の縄文杉」新聞の見出しと写真見て
 「縄文杉に会いたい」ただそれだけのことで
 鹿児島から船で屋久島へ
 港で「縄文杉は何処」と尋ねたら 今から無理やと言われ
 慌てて食料買って川に沿って登った
 日が暮れ山小屋で一人泊まったときの心細かったこと
 翌朝早く起き登った うっそうとしげる緑の木々の間から
 まるで仁王さんのような巨大な樹が目に飛び込んできた
 あの時の驚き 感動 まるで昨日のことのようだ
 樹にしめ縄はって崇める日本の伝統のこころが素直にわかる
 樹齢七千年はオーバーにしても この「縄文杉」
 人が愛し合い憎み合い 助け合い殺し合ってきた
 何千年という日本の歴史の歩みを 無言のうちに眺めてきて
 しかも今も生きていることの凄さ 不思議さ
 人の世の移ろいをどのように観てきたのだろう
 この「縄文杉」 に聞いてみたいものだ
 この「縄文杉」 今は世界遺産
 いつまでも生きて 私たちを見守っていてほしい!
 「わかった 安心せい」とうなずいてくれている
 そんな獅子の耳にしがみつく 若き日のわたし
 写真を眺めながら何を探していたのか忘れてしまっている
 老いがすぐそこの幸せな今のわたし
世界遺産に登録される前の縄文杉。
新約聖書の歴史より前から、南の島で生きている今も。
すごい、すごい!
小笠原諸島、平泉が世界遺産に登録されたニュースを知り、
懐かしい縄文杉のこと触れたくなった。