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『銭湯の楽しみ。ああ極楽、極楽!』
ラファエル 松本武三 神父
 最近、銭湯に行くのが楽しみになってきた。お爺さんの仲間入りです。露天の岩風呂に浸って、あったまり、 湯船から夕べの空を眺めていると、よどんだものが消え、ほんと極楽極楽といったやすらぎをいただく。 ぜいたくなひと時、有難い。湯けむりに包まれ、椿の花が、一輪、二輪、紅に染まっている。嬉しくなる。

 タオルを頭に載せ、目を瞑り、瞑想している人。ある人は、足や腰を揉みもみ、屈伸運動している。若い 親子が入ってきて、子どもがはしゃぎ、お父さんが、抱きしめ注意している。ある人は、腕を組んで、岩に 座っている。馴染みの人なのか、「今日は冷えますなあ」と、一言二言話しながら、気持ち良さそうに、湯船 に浸っている。ほんと銭湯は、よき日本の伝統文化ですね。

 それぞれ生活は異なり、いろんな事があり、悩みもそれぞれあるのでしょうが、湯船のひと時、そんな事 を忘れて、幸せなひと時を過ごしている。気取らず、のんびりと、穏やかな心で、幸な湯船のひと時の 仲間です。時々信者さんに出会う。これも嬉しいかぎり。

 創立50周年を迎える私たちが、教会に集うひと時、銭湯の湯船のような、おだやかなやすらぎの心を いただけるといいなあ。あたたかな祈りの湯船を育てられるよう、四旬節をよく過ごしましょう。