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『主よ、愛の信仰が育ちますように!』
ラファエル 松本武三 神父
 「主の光の中を歩もう」のテーマに心を向け、歩んできたこの一年。皆さん、良き一年になりまし たか。
 11月は教会暦の最後の月。1日に諸聖人を祝い、よき導きに感謝し、2日に亡くなったすべての 死者のために祈り、愛の主に委ね、23日を「王であるキリスト」で祝い、31日は、新しい年の待降 節に入ります。

 御嶽山の大きな痛みや、神戸の小さな子どもの死など、今年もいろんな悲しい痛みを受ける中、 その孤独な痛みを乗り越え、慰めの心、感謝の心を育てられるように、主の愛の光を頂いているこ とを知る、愛の信仰が育つようにと、祈りを捧げてきましたが、皆さん、如何でしたか。
 テーマは素晴らしいけれど、私など、少しも愛の心、祈りが深まりませんでした。 それに、この24日、司祭になって40年になりますが、成長しない小さな司祭で、失礼しています が、主の光の中を歩まれる皆さんであられるように、小さな祈りを捧げています。

 皆さん、愛の乏しい弱い私たちですが、助け合って、祈ってまいりましょう。愛の親である 主が、守り導いてくださいますから。少し前のミサの聖書の中で、イエスを落し入れようとする人 たちに対して、イエスが言葉を贈ります。
 「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。」これが最も重 要な第一の掟。第二もこれと同じように重要である。「隣人を自分のように愛しなさい」と。

 皆さん、イエスを深く愛する信仰が、育つよう頑張りましょう。イエスさま、この一年を守りお 導きくださり感謝いたします。新しい年も、良きものとなりますように、ともに歩み、お導きくだ さいますように。 アーメン。