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『四旬節の最中、長崎の信徒発見を祝う』
ラファエル 松本武三 神父
 教会の暦は、ご復活祭の喜びに向って、四旬節に入っています。四旬節という字は、数字の4と 「サンマも今が旬」といった旬の字と季節の節という字です。日本の国は、四季の変化にとみ、人の 暮らしも、季節の移り変わりに合わせ、自然と新たな気持ちで過ごしています。
 辞典を開いてみると「旬」という字は、「魚や果物などの味が最もよい時。物事の最もよい時期」と ありました。 信仰も同じ。それで、教会は、最も大切なイエスの復活を、神の最も大きな恵みの祝い として、ふさわしく迎え、喜び、感謝して祝えるよう、準備するのです。

 新約聖書マルコ福音書1章で、イエスは人々に向って、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて 福音を信じなさい」と力強く宣言され招かれています。それは、今の私たちにも言われているのです。 それで、教会に集い、「回心して、福音を信じなさい」と、頭に灰をいただき、苦しい時、逆境の時は、 むしろ、幸いが近いと信じて、祈り感謝するのです。

 そんな四旬節の最中、世界宗教史上の奇跡と言われている、「長崎の信徒発見の記念」を祝います。 厳しい禁教令の最中、親から子へと信仰を伝え、命がけで信仰を守り、生きたキリシタン。
 新しい明治に入り、長崎の大浦にフランス寺が立ち、浦上の信者たちが、覚悟して見に行くのです。 「サンタ・マリアのご像は何処」。そして見たのです。「聖母子像」を。
 そして、「ワレラノムネ、アナタノムネトオナジ」と。プチジャン神父は、驚き、喜び、手紙を書き、 そして、全世界に広まっていったのです。

 聖書のルカ福音書4章は、40日間荒れ野で、イエスが悪魔から誘惑を受ける場面です。

 悪魔は、あらゆる手を使って、イエスを屈服させようと誘惑します。

 イエスは、きっぱりと、「人は、神の口から出る一つひとつの言葉で生きる」と言って悪魔を退けます。

 「神の言葉によって人は生きる」。何と有難い言葉ではありませんか。