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ルルドの聖母マリア
ペトロ 梅原彰神父
 2月11日は聖母マリアが14歳の少女ベルナデッタにご出現された記念日です。 今では有名な巡礼地となって、年間500万人もの人が訪れます。 貧しい家庭に生まれ、病弱であったベルナデッタにマリア様がご出現になったのは、今から160年ほど前の1858年2月11日のことでした。
 彼女はピレネー山脈の麓(ふもと)ルルドに生まれ育ちました。 彼女は妹ともう一人の友人と一緒に薪(たきぎ)を拾いに出かけ、川を渡るために靴下を脱ごうとしていた時、急に風の音を聞いて振り返ると、目の前の洞窟で優しい光が輝きました。 じっと目をこらしたベルナデッタは、そこに美しい微笑みをたたえた一人の婦人が立っているのが見えました。 真っ白な服に青い帯がしめられ、足の指の上には二つの黄色いバラがあり、腕にはロザリオが掛けられていました。
ベルナデッタはロザリオを取り出し、一生懸命唱え、唱え終わると不思議とその姿は消えていたというのです。これが最初の出現の様子です。その後17回のご出現があったのです。  後日、最初のご出現の様子を妹に話したことにより、すぐ家族や近所の人に知れ渡り、気が狂ったのではないかと、その事実をなかなか信じてもらえなかったのです。  しかし、18回もの出現の中で、マリア様のメッセージが伝えられました。 「罪を犯す人の代わりに償いを」、「回心するように」、「ここに聖堂を建てるように」、「祈りなさい」など。
 3月25日、聖母マリアは「私は無原罪の御宿りです」とその名を明かされました。 聖母マリアの言葉どおり、土を掘ると泉がこんこんと湧き、その水に入ったり、飲んだりすることによって、重い病気が回復する奇跡が起こりました。 4年後、教会の綿密な調査により、彼女は精神異常者でも嘘つきでもないことが証明され、 1933年、ピオ十一世教皇より列聖されました。神はこの貧しい者の聖性を世に示してくださったのです。 今、そのご遺体は無傷のまま、ガラス張りの棺(ひつぎ)の中に安置されています。私もヌヴェール修道院の聖堂に安置されている聖女ベルナデッタにお会いしました。