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『一年の歩みに感謝!』
ラファエル 松本武三 神父
 11月は典礼暦の終わりの月。神からの恵みの糧をいただきながら、この一年を過ごせたことに感謝し、 亡くなられた方々を、いつも守り導いてくださっている諸聖人への祝いの中で、神に感謝してささげましょう。
 宮崎の口蹄疫、チリの鉱山落盤事故、奄美の大雨の被害等、いろんな出来事の中で生きる私たちです。 だからこそ、神の恵みの暦を大切に、その中に秘められている神からのどんな困難にも負けることのない、 救いの声を聞き取り、生活の中で、しっかりと受けとめて歩める信仰生活をもっともっと育てましょう。
 チリの鉱山落盤事故で、命が生まれる心を一つ学んだような気がしています。命は、最も弱いものを大切にするところに生まれることを。 地下奥深い穴倉に閉じ込められた33人は、死を待つばかりの弱い存在に。 でも幸いに、地上の人たちの必死の救出作業によって全員無事救出された。よかった!
 わたしはイエスの誕生の神秘が心に浮かびました。 すべての人の罪と死の闇から贖ってくださる神の子イエスが、まったくの無力な幼子としてマリアのお腹に宿られた。 神の命は、人間のマリアに委ねられたのです。 マリアは「わたしは主にお仕えするものです」と、その無力な神の幼子を、夫ヨゼフとともに守り育てられた。
 何となく地下の闇の中の33人が幼子イエスに、地上の人々が、マリアとヨゼフのように思えて。 そして、 地下の穴倉にいる一人の男の奥さんのお腹から、赤ちゃんが生まれ、エスペランサ(希望)と名付けられた。
 皆さん、一年一年、神に感謝する信仰が、希望の信仰が育ちますように、ともに祈りましょう。
(東京の神学院のマリア像と旧姫路教会の十字架のスケッチの私の叙階カードです)