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『一年の時の流れに感謝して』
ラファエル 松本武三 神父
 何と時の流れのはやいこと、一年のカトリック典礼暦も終わりの月、11月に入りました。皆さん、神から いただいた一年の時をどのように過ごされましたか。神さま、この一年ありがとうと言った、こころが育ち、 感謝の祈りが、少しでも深まりましたか。  教会は、そんな私たちのために、1日に、諸聖人を祝い、ご保護、導き、恵みに感謝し、2日に、すべての 死者の救霊のために、祈ることの大切さを教え、王であるキリストの主日を感謝の心でささげ、すべての命が キリストの家族として、神を褒めたたえるミサで持って、一年を終るように招いてくださっています。

 この一年、皆さんには、わたしの思い、ことば、行ない、怠りにとって、いろいろご迷惑をおかけしたかと 思います。足りないことを、皆さんが補ってくださり、甲子園教会共同体が、よき恵みの場となりますよう に、諸聖人に、取次ぎの祈りをささげましょう。  教会の最も大切な諸聖人の交わりの教えを、日々の生活の中で、愛の交わりの恵みとして、育て、喜び、感 謝する祈りが私たちのうちに深まりますように。

 私たちは案外、ミサの中で唱える使徒信条の言葉、「聖徒の交わり、罪の許し」の重さ、恵みの深さに気づ いていないのではないでしょうか。もったいないことです。  だって近年、ウイキリークス、サイバー攻撃、ツイッターと言った言葉をよく耳にしますが、一口に言う と、暴きあい、けなしあい、からかうと言った愛のない、便利だけれど無責任な、悲しいコンピューター世界 の出来事ですが、近頃話題になったのは、米軍機密文書を暴露したウイキリークス、日本の国会議員の情報を 不正にキャッチするサイバー攻撃、個人の気軽なつぶやき(ツイッター)から、相手を傷つけることになると 言ったことなど。パソコンの世界は、便利で、もはや手放せない世界ですが、一つ間違うと悲しい、怖い世界 にもなります。そう言えば、最近電車に乗ると、座っ ている人の半分は、携帯と睨めっこしています。 孤独な変な時代ですね。

 教会共同体も同じこと。愛と信頼がなくなると、けなしあい、傷つけあうことになってしまう。 だから、ミサの回心の祈りは、とても大切な、重い言葉なのです。「わたしは、思い、言葉、行い、怠りに よって、たびたび罪を犯しました。
聖母マリア、すべての天使、聖人、兄弟の皆さん、罪深いわたしのために祈ってください」と謙虚な、 仕えるこころを取り戻して、神さまを迎える恵みをいただくのですから。 我が身の悪いところを反省し、愛の神に委ねて、喜んで自分の道を歩めますように、 感謝して祈り、歩みましょう。
JR玉造から、明星学園への途中にある真田山公園で見つけたユニークな姿の木。
この木のように、王であるキリストに、私たちも、一人ひとり、この一年の歩みを喜び、感謝して、ささげましょう。
カトリック聖歌432番、「われらたたえん」を歌います。