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『建国記念日・世界病者の日』
ラファエル 松本武三 神父
 建国記念日は、教会の暦で、「ルルドの聖母・世界病者の日」の記念日です。
国民が建国記念日を祝い、学校や会社が創立記念日を祝い、夫婦が結婚記念日を祝い、家族が誕生日を祝い、 信徒が諸聖人を祝うのは当たり前。むしろ、祝えない、喜べないことこそ悲劇です。 大切なのは互いに仕え合い、支え合う愛の喜びを育て、新たな明日への一歩、祝いの心、喜びではないでしょうか。
 幸い甲子園教会も創立50年の喜びをいただきました。

 そして、旧約聖書ネヘミヤ記、イスラエルの民の再出発の箇所が心に浮かんできました。
神に選ばれたイスラエルの民が、国を滅ぼされ、バビロンへ捕虜として流されるという、悲劇に遭遇し、 何十年という長い苦渋の捕囚生活を経験することになるのです。
 しかし時は巡り、再び恵みの時が訪れます。バビロン捕囚から帰国した人々は、荒廃した都を見て立ち上 がり、壊れたエルサレムの神殿を再建し、城壁を修復するのです。そして、苦しみの経験を通して学ぶので す。何故、滅んだのか。それは、唯一の神の教えを捨てたからだと。
 祭司エズラは厳かに、広場に居並ぶ民に向って、神の律法を読み上げます。すると、民は皆、律法の言葉 に耳を傾けながら泣いていた。総督ネヘミヤは、民全員に告げます。
『今日は、われらの神にささげられた聖なる日だ。悲しんではならない。喜び祝うことこそ、力の源であ る』と。長い苦しみの後、その苦労が報われる、感極まる喜びが伝わってきます。

 祈りは、家族の呼吸、支え合う愛の糸。
 呼吸が乱れると苦しくなり、愛の糸が切れるとさまよってしまいます。信仰の恵みをいただいても、日々の 祈りを忘れると、雑草が心にはびこり、気づかないうちに相手を傷つけ、我が身は、喜びを失ってしまうも のです。
 汚れた池の水が、湧き出る清い泉によって、蘇るように、汚れた人の心の池も、澄み切った神の命の言葉 の水を受けて蘇ります。
 皆さん、これからも、心を合わせ、ミサに集い、祈りましょう。アーメン。