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『主の復活・アレルヤ!』
ラファエル 松本武三 神父
 今年の早い、ご復活の喜び、祝いの3月です。復活とは何かと理屈をこねないで、命の道が開かれた ことを、心に深く受けとめて、素直に喜び祝いましょう。

 聖書は、マグダラのマリアや弟子たちと復活されたイエスとの出会い場面が残されていますが、死ん で墓に葬られたイエスが、どのように復活されたのかというのが大事なのではありません。 大切なのは 復活されたイエスに出会った人々が、180度、生きざまが変わった、喜んで新たに生きたと言う事実な のです。
 イエスの弟子でありながら、自分がかわいくて、いざという時、イエスを捨てて逃げてしまった弱い 弟子たちが、ある時をさかいに、逆に、イエスをたたえ、 イエスのために命までささげて、喜びながら 殉教していったという事実です。一体、どんな出会いだったのでしょう。

 イエスの復活をたたえ喜ぶのは、単なる復帰、この世への蘇りではなく、罪、死の支配が終わり、救 い、神の幸いの時がはじまったことを示す根源的な出来事なのです。
 それだからこそ、聖パウロは、コリントの教会への第一の手紙5章を通して、私たちを招いています。 「皆さん、わずかなパン種が練り粉全体を膨らませることを知らないのですか。あなたがたは、パン種 が入っていない者なのです。 キリストが私たちの過ぎ越しの子羊として屠られたからです。だから、悪 意と邪悪のパン種を用いないで、純粋で真実のパンで過ぎ越し祭を祝おうではありませんか。」と。

 皆さん、自分の能力を自分のために使う 人は多い。しかし、復活祭とは、自分の能 力を、他者のために使う、仕える、ささげ る、愛の新たなスタートの祝い。
 命あるすべての者が、ご復活祭を感謝し て祝い、「目を覚まさせてください」、あ なたのために喜んで仕える幸せを教えてく ださいと感謝して、お祝いするのですね。

 信仰の歴史は、神によって変えられて、 生きる幸いを見つけた先人たちの尊い遺産 の歴史です。
 信仰は、神からいただいた愛の贈り物。 だから、私たちも次の人に、その愛の贈り 物を伝える大切な使命をいただいているの です。
 皆さん、助け合って、喜んで歩みましょう。アレルヤ!