「四旬節」
四旬節は、2025年3月5日から始まります。今年は去年より少し遅いです。
灰の水曜日は、四旬節の始まりの日です。四旬節は40日間の祈り、断食、そして悔い改めの期間で、イースター(復活祭)へと続きます。
カトリック教会では、人間の弱さと神のあわれみの大切さを思い出すために、この期間を過ごします。
この日、神父は信者の額に灰で十字を書きます。この灰は、去年の「枝の主日」のときに使ったシュロの葉を燃やしたものです。
信者が灰を受けるとき、神父は「あなたはちりであり、ちりにかえる」または「悔い改めて福音を信じなさい」と言います。
これは、カトリック信者に「罪を悔い改め、イエスの復活を迎える準備をしなさい」と教えているのです。
灰の水曜日に使われる灰が、去年の枝の主日のシュロの葉を燃やしたものであることには、深い意味があります。
枝の主日には、イエスがエルサレムに入ったとき、人々がシュロの葉をふり、イエスを王として迎えたことを祝いました。
しかし、その後すぐに、多くの人々はイエスを裏切り、イエスは十字架につけられました。
シュロの葉を燃やして灰にすることで、教会は「この世の名誉や力はすぐに消えてしまうものであり、人間は弱い存在である」と教えています。
この灰は、へりくだる心、悔い改め、そして神のゆるしを求める気持ちを表しています。
こうして、私たちはイースターに向かって四旬節の旅を始めます。
