神戸バイブル・ハウス・甲子園教会紹介
会員教会を訪ねて・カトリック甲子園教会
カトリック甲子園教会は甲子園球場の南西の住宅街にあります。創立は1963年で阪神地域のカトリック教会の中で最も若い教会です。
日本26聖人のひとり聖フランシスコ吉が、甲子園で自ら希望して捕縛され、長崎へ向う殉教者の列に加えられたという由縁で
「聖フランシスコ吉」を守護聖人とする恵みをいただいています。

創立前、甲子園界隈からカトリック夙川教会まで通う信徒は「自分たちの地域に教会をつくりたい」という希望と熱意を持っており、
それをカトリック夙川教会主任司祭の西村良次神父が多大な尽力をもって推進しました。
更に現在地においてバプテスト教会を主宰しておられた木村巳之吉(夢庵)氏が、田口芳五郎枢機卿の導きでカトリックに改宗し、
土地と建物をカトリック甲子園教会設立のために寄進され、遂に教会が誕生したのです。
創立まもない教会の司牧はスペイン外国宣教会(旧ブルゴス会)に委ねられ、その後33年の間、信徒を導き教会の基礎を作りました。
1974年には援助マリア修道会が甲子園に支部修道院を移転し、現在も教会の大きな力となっています。
建物は1966年、1972年と改修を重ね、1982年に現在の形になりました。

玄関ホールのミケランジェロ作ピエタのレプリカは、82年の新聖堂設立の際に置かれました。
聖堂正面にはパプテスト教会より受け継いだ堂本印象画伯のステンドグラス「十字架上のキリスト」が掲げられ、
2007年にその両脇に村岡靖泰氏制作の「聖マリア」「聖フランシスコ吉」のステンドグラスが加わりました。
聖堂両側の壁の「十字架の道行」は、創立当初の教会の一員であった阪神タイガースの名投手ジーン・バッキー氏の寄贈です。
創立当初は200名ほどだった信徒数は、約500名と推移していますが、少子高齢化は進んでいます。
現在は川邨裕明神父がカトリック芦屋教会とカトリック甲子園教会の主任を兼任し、川邨裕明神父の指導のもと、信徒一同が地域に根差した教会を目指し模索しています。
(神戸バイブル・ハウス ニュースレターNO.110 2022年2月10日発行)
