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8月のクリスマス(聖母の被昇天)
ダニエル 李 昇倫 神父
2022年が始まり、もう一年の半分の時間を過ごしました。
新型コロナウイルス感染症によって止まっていた多くのものが、再び動き始めています。屋外で相手との距離を確保できたらマスク着用が自由になり、止まっていた飛行機も再び空を飛び、隔離も緩和され、海外旅行も少しずつできるようになり、海外滞在の方は家族に会えるようになりました。 まだ、パンデミック前のようには戻っていませんが、この3年近くの間、多くの行動が制限されたことを考えると、日常生活には不自由を感じなくなりました。 沈黙の中、静かに行われたミサでは、少しずつ聖歌を増やし、神様を賛美できるようになりました。
「聖歌は神様を二倍に賛美する祈りです」という聖アウグスティヌスの言葉が心に響く今日この頃です。
しかし、今でも私たちの中には神様から離れた生活をしている信者がたくさんいます。コロナは徐々に落ち着いているのに、依然として教会との距離をとろうとします。 感染者が減れば、「コロナが怖くて」という理由は通用しなくなってきます。
不思議なのは、新型コロナウイルス感染症がまん延していても、クリスマスと復活祭には、多くの人が教会のミサに参加されたということです。 新型コロナウイルス感染症は怖いですが、クリスマスと復活祭だけは何としても祝いたいという信仰深い信者もたくさんいらっしゃることもよく知っています。 しかし、コロナを理由に主日のミサには与らず、イベントのようなクリスマスや復活祭にだけ、普段より多く人が集まるその場所に危険を冒して訪れる信仰。 もしかしたら、それでもミサに参加されることを喜ぶべきなのかもしれません。クリスマスと復活祭が懐かしくなる今日この頃です。毎月の25日がクリスマスであってほしいとも思います。 最も寒い時期であるにもかかわらず、イエス様の生誕を祝ったように、私たちの救いのためのイエス様の犠牲を共にする心で、8月は聖母の被昇天の祭日を一緒に祝いましょう。 お盆や夏期休暇のため、さらにおろそかになりがちな時期ですが、厳しい状況の中でもクリスマスを一緒に祝ったように、 来たる聖母の被昇天の祭日にも、より多くの方が集まって、皆が一緒に過ごす8月のクリスマスになりますよう心から祈ります。