2020年12月13日 B年 待降節第3主日「ミサのメッセージ」
アウグスチノ 川邨 裕明神父
今日の福音には洗礼者ヨハネが登場します。マタイ・マルコ・ルカ福音書における洗礼者ヨハネの役割は「道を整える者」ですが、
ヨハネ福音書では「証しする者」として描かれています。
第一朗読のイザヤ書にある、神から油を注がれて(メシアになって)良い知らせを伝える者、すなわちイエス様という光を証しするために洗礼者ヨハネは来たのです。
▲ヨハネ福音書で、イエス様と徹底的に対立するのは「ユダヤ人」です。
彼らは、ヨハネが「私は荒れ野で叫ぶ声である。『主の道をまっすぐにせよ』と」自分の立場を明らかにしているのに、
「メシア」「エリヤ」「偉大な預言者」との自分たちの思い込みにとらわれて、ヨハネの言葉を信じることができませんでした。
▲私たちもまた、ユダヤ人と彼らに遣わされた人々のように、自分勝手な思い込みに支配されて、本当の神の姿を見失っているかもしれません。
▲待降節に黙想してみましょう。