12月19日 年間待降節第4主日
クリスマス、喜びの日を迎える準備の期間、待降節も第4 主日を迎えました。
救い主イエスを身ごもっているとのお告げを受けたマリアは、天使のお告げにあった洗礼者を宿して
いるエリザベトを訪問するために、ユダの町へ急ぎました。
マリアの訪問を受け、あいさつを受けたエリザベトに変化が現れます。体内の子が踊り、聖霊に満たされて声高らかに主の言葉を信じた者の幸いが祝福されます。
イエスが訪れるところには、マリアとエリザベトのように主の言葉を信じる者の間に、
互いに共感し、喜びに包まれ、神への賛美が自然に生まれるのです。それがエリザベトの胎内の子にも伝わり、喜びの動きが広がっていったのです。
愛の神様である神は、イエスを人間の赤ちゃんとして世に遣わされました。
それはマリアとエリザベトに現れたと同じように、イエスを中心としてその喜びが共感として広がるように願ってのことでした。
主の言葉を信じてイエスの訪れを喜ぶ人々のうちに、喜びが広がっていくように神は願っていたのです。
12月24日 主の降誕夜半
主の降誕、おめでとうございます。
イエスが誕生した時、その知らせはいち早く夜通し羊の群れの番をしている羊飼いたちにもたらされました。
天使の言葉をみてみましょう。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった」とあります。
この言葉にイエスが誰のためにこの地上に来られたのかが明確に示されています。
イエスの時代、羊飼いは羊とともに移動生活をしていたので、律法が定める掟を守ることができませんでした。
それゆえ、汚れた者と呼ばれイスラエルの救いから除外されていました。
イエスは、救いからのけ者になっている人々、異邦人、罪人と呼ばれる汚れた職業についている人々、徴税人や羊飼い、そして病人たちのところへ派遣されたのです。
続いて天使は「布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。
これがあなたがたへのしるしである」と言います。これは、マリアから生まれた赤ちゃんであるイエスが、イエスが派遣された人々への「しるし」なのだということです。
「しるし」とは、神様からのプレゼントという意味なのです。私たちは神からのプレゼント、たった一人のこどもであるイエスをいただきました。
それは大きなプレゼントです。感謝のうちにプレゼントを受け取り、一緒に歩んでまいりましょう。