『一枚のスケッチ』
ラファエル 松本武三 神父
このスケッチは、ある受刑者の方からいただいたものです。イエスの胸にもたれ、マリアに
見守られながら、死を迎えんとするヨゼフの臨終の聖家族で、とてもめずらしいものです。
このスケッチのご像は、フランスの小さな田舎町、モンプトンにあるラファエルの家という
パリ外国宣教会の司祭の家の聖堂の香部屋にあります。
いつだったか、大好きだった、故、ヨゼフ・デラー神父さんのお墓参りに行った時見つけた。
ああいいご像。そして、その時思った。この臨終の聖ヨゼフは、ここに住む老司祭達の心でも
あるんだなと。その時の感動は、今も心に残っている。
この春、永年お世話になったベズロン神父、ベロー神父さんが、このラファエルの家に帰ら
れた。ぜひ、神父さん達が、お元気な間に、また訪問したいと思っている。
数年前、教誨師として、毎月訪問している拘置所で、このご像の写真を見ながら、聖家族の
話をしたことがありました。集会後、ある受刑者の方から、この写真を望まれ、拘置所の了解
を得て差し上げました。
後日、その受刑者方からいただいたのがこのスケッチなのです。
その方はもう出所され、今何処で、どのように過ごされているのか知りませんが、わたしは、
時々このスケッチを眺めながら、聖ヨゼフに祈ります。
そして、今、このスケッチは、わたしの大切な宝物になっています。
(左)パリ外国宣教会(モンプトン)「聖ヨゼフの臨終の聖家族」 (右)頂いたスケッチ
