『飼い葉桶に眠る幼子を見て喜ぶ羊飼い』
ラファエル 松本武三 神父
夜通し、野宿しながら、羊の群れの番をしている羊飼いたちが、天使の声を聞いて、うまや
の飼い葉桶に眠る幼子を訪問し、大きな喜びを見つけた振る舞いは、クリスマスを迎えるため
のよき糧です。
普通、そんな時、聞きませんよ。しかも夜です。邪魔くさいでしょう。ところが、羊飼いは
行ったのです。そして、天使が言った幼子を探し当て、神をあがめ、賛美しながら帰って行っ
たのです。
羊飼いたちは、飼い葉桶に眠る幼子のうちに、何かを見つけたのです。そう、忘れていた
何かを。
そうです皆さん。羊飼いたちは、神をあがめ、賛美することの幸せを見つけたのです。
なんだそんなことと思われたかもしれませんね。でも、今の私たち、心から、神をあがめ、
賛美することなどありますか。賛美するどころか、愚痴、不満が多いのではありませんか。
しかも、羊飼いたちは、何かすごいことを見たわけではないのです。粗末なうまやの飼い葉桶
に眠る赤ちゃんを見ただけなのです。
クリスマスの祝いは、喜び賛美できる心を取り戻すお祝い、愛のお祝いです。
愛する二人は、ただ会うだけで幸せなのです。違いますか。それに、赤ちゃんは、泣くだけの無力な小さな命。
幸いに、その無力な赤ちゃんを見るだけで、幸せに思う親の愛に抱かれ、育つのです。
私もあなたも。
みんなそう。
赤ちゃんは、泣くだけだったのに、愛の心に出会い、
笑顔、喜びで、小さなお返しを贈るのです。
皆さん、
よきクリスマスを迎えましょう。
